養殖ブリ 産地から消費者までの流れ
産地から消費者までいくつかの流れがあります。
産地からラウンドで出荷
産地で活締めした養殖ブリが1本ずつ箱詰めされて消費地に出荷されます。
消費地の店舗バックヤードで捌かれて主に切り身となって店頭に並びます。もちろん、刺身となって店頭に並びます。 ほかに、ぶりかま、アラも販売されます。バックヤードでラウンドから頭 を切り落とし、内臓を除去します。この後、三枚に卸して切り身、刺身にして店頭に並びます。
店頭に並んだ養殖ブリの刺身と切身
量販店で購入した養殖ブリ刺身と切り身
ブリ料理の専門店では、内臓、心臓なども珍味としてメニューに加えられています。
鹿児島市内のブリ専門店「あぶり」では、血合肉が提供されています。
産地からフィーレ加工されて出荷
加工場での流れを以下に示します。
(1)水揚げした養殖ブリを活締めする。
(2)内臓を除去し、頭を切り落とす。場合によっては皮を剥ぐ。
(3)三枚に卸す。
(4)計量しながら真空パックし、異物の混入をチェックする。
(5)重量、産地などを表示する。
(6)1箱に適量(製造されたフィーレの重量によって異なる)を詰めて出荷する。
産地から活魚で出荷
(1)活魚トラックで消費地に運ばれます。消費地の活魚水槽から料理店などに配送されます。
(2)活魚船で加工場に運ばれ、フィーレ・ロイン等に加工されます。生鮮のフィーレ・ロインが販売店に到着して切り身、刺身となって店頭に並びます。
(3)活魚船でより消費地近い加工場に運ばれ、フィーレ・ロイン等に加工・凍結・保存されます。適当な時期に、冷凍ブリとして出荷されます。
夏のブリの漁獲が少ない時期、多客時(正月、五月の連休、盆、年末など)には、寿司店他で使われることもあります。